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☆韓国セミナー 平成20年8月7日(金)〜11日(日)
昨年に引き続き平成20年8月7〜11日の日程で極真館韓国支部主催のセミナーが開催され、日本からは湖山彰夫本部長、岡崎寛人副本部長、石島正英師範、見山弘志支部長、馬場哲明先生、小林仁美先生、井上雄太指導員、吉田亜紀さんと私、それに全日本青少年大会で入賞した岡崎紗奈さん、酒井毬衣さん、田村優太君、長沢麗奈さん、龍前優君が参加しました。
今回のセミナーには極真館の韓国支部からも約80名の参加があり、そのほとんどが一般部でした。
現地での滞在リポートは下記の通りです。
○1日目
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午前10時55分。成田空港の大韓航空前に日本からの参加者が集合し出国手続き等を行いました。
今回のセミナーが初海外という玉川道場の酒井毬衣さんは、お小遣いを韓国の通貨(ウォン)に両替するだけでもはしゃいでいてとても楽しそうでした。初海外というのは毬衣さんだけではないようで、今回のセミナーで常に話題の中心にいた埼玉県北支部の龍前優君も、荷物を預ける計量器に自分の荷物を乗せた後何を思ったか自分も計量器へ乗るという大ボケをかましていました。かなり面白かったです(笑)
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成田空港を出発して仁川国際空港到着後、本日宿泊する三井ホテルへチェックインしてから韓国支部のシン本部長を始めとする何名かの方々の送迎によりロッテワールドを見学しました。
ロッテワールドは、入口をくぐると真ん中にスケートリンクがあり、その周りにはゲーセン、飲食店、雑貨店などが立ち並んで一大アミューズメントパークのようでした。
その中の一角にある民族博物館は韓国の歴史と文化をジオラマで再現しており、馬場指導員(中学校の社会の先生)の解説付きだったので同行した中・高生はとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
大昔の韓国の人達がどういう生活をしていたかを再現した展示物では、焼いている肉を見ていると思った左端の人形が物凄い勢いでこっちを見るのにビビりました(写真下)
見学終了後、ロッテワールド内で夕飯(石焼ビビンバ)を済ませ、一行は宿泊地三井ホテルへ戻りました。三井ホテルは昨年のセミナーの時も宿泊したところで、とても綺麗で朝食のおいしいホテルです。
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○2日目
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![]() ↑あ! |
![]() ↑今日のお昼 |
朝食を済ませ、合宿所へ向かう前に公園に寄ることになりました。
そこの公園にある自販機で、今度は長沢麗奈さんがやらかしました(笑)
ジュースを買おうとした長沢さんが「お金を入れたのにジュースが出てこない!」と騒いでいました。そこで心配して様子を見に行った小林先生が発した一言に爆笑してしまいました。「入れたお金が全然足りてないよ!!」…旅に失敗は付き物ですね(笑)
そんな楽しい雰囲気の中車は合宿所へ向かって走り出しましたが、突然シン本部長があるところで車を止めました。どうやらそこはシン本部長の道場らしく、車を降りたシン本部長が声を掛けるとたくさんの道場生が道場から出てきました。
その中に今回の合宿には参加しているはずもない人物が混じっていました!(写真右下)今回の合宿で一番の衝撃でした(笑)
さて、再び動き出した車が向かった先は今回の合宿地「ダッタクリ」という所で、何と11キロ先が北朝鮮との国境である北緯38度線という北朝鮮が目と鼻の先にある場所でした。
また、軍隊の宿舎をモデルにした施設ということで、自分も軍隊に入ったような気持ちになりとても貴重な体験でした。
![]() ↑飲み物調達に寄った商店 |
![]() ↑女子部屋の様子 |
![]() ↑男子部屋の様子 |
夜になりいよいよセミナーが始まりました。湖山本部長から組手についての指導がありました。重心を崩さずに捌く方法(余分な動作を出来るだけ無くすこと)や攻撃に繋がる間合いの取り方についての説明があり、韓国支部の道場生は熱心に聞きながら動作確認をしていました。
その後岡崎副本部長から移動稽古の際の突き・受け・蹴り・運足・重心について指導がありました。
韓国では18〜30歳の間に2年間軍隊に入らなければなりません。今回の韓国支部の道場生はその辺の年代が多くいたため、だらけた人も無く真面目な青年がほとんどで、日本とはまるで違うと思いました。
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○3日目
3日目は朝6時に起床し6時30分より準備運動が始まりました。
基本稽古、ランニングをした後補強の一環として相撲などを行いました。自分は指導者側だったので相撲はしませんでしたが、負けると拳立てをしなければならなくて大変そうでした。
その後すぐ朝食をとりセミナー2日目に入りました。
ここからは帯別に分かれての稽古になり、茶帯以上と日本から来た井上雄太さんを含む稽古生6人は、岡崎副本部長と石島師範の指導のもと、体育館で棒術(基本と振りと大城の棍)・撃砕小・最破を稽古しました。
それ以外の人は外で稽古を行い、白帯〜オレンジ帯までは太極その1とその3を見山弘志支部長と小林仁美指導員の蓮田コンビが、青帯〜緑帯までは平安その1とその2、十字型を馬場哲明指導員と私の福島コンビがそれぞれ指導を担当しました。
自分達が教えた道場生は殆どが十字型の順番すらわからなかったのですが、やはり熱心な道場生が多かったことからポイントを教えるだけで大半がすぐに対応していました。
午後に入り男子は、湖山本部長と岡崎副本部長がそれぞれチームリーダーとなって2チームに分かれて全員でサッカーをしました。
敵味方を区別するのにジャンケンで負けたチームは上着を脱ぐ事になり、岡崎副本部長チームが負けたため上半身裸になりました。自分は途中交代で参加しても目立った動きは出来ませんでしたが、1アシストと少しはチームに貢献出来たかなと思います。なによりも湖山本部長と岡崎副本部長がサッカーを真剣にプレーしているのを初めて見れたのがすごく新鮮で来た甲斐があったと感じました。
その後、すぐに水着に着替えプールに入りました。
そこで騎馬戦をすることになり、指導者合宿の騎馬戦で苦い経験があった私は極力騎手を避けたかったのですが、やはり逃げ切る事はできませんでした(涙)
しかし、今回一番悲惨な目にあったのは龍前優君で、水着を持っていなかったのに皆に入れと言われ、仕方なく下着で入ろうとジーパンのチャックを下ろしている最中にプールに放り込まれて騎手を無理やりやらされました。そして、もみくちゃにされながらプールの水をがぶ飲みして半分溺れかけてしまいました。
龍前君は準備よくジーパンを2枚持ってきたためこれ以降の服装には困らなかったようでしたが、最初に履いていたジーパンのチャックが壊れてしまったようでした。ご愁傷様です…。
とても楽しかったレクリエーションタイムでしたが、この騎馬戦で大量に水を飲んだことが原因なのか、はたまた稽古とサッカーで大量の直射日光を浴びてしまったせいなのか、その後強烈な頭痛と吐き気に襲われてしまいました。
夕食終了後は韓国支部の審査会がありましたが、その2時間は部屋で寝込んでしまったため見ることが出来ませんでした。
具合の悪くなった増子指導員に代わって、玉川道場の酒井毬衣初段が審査会の様子をレポートします。 まず審査会の内容は、基本稽古・移動稽古・型までは日本と同じメニューで、補強は腕立て伏せ・腹筋・スクワットを各100回と、短めの棒の両端を自分で持ち前後に飛び越える棒跳びや逆立ち1往復などをやりました。 10人組手では女子でもとても力強くびっくりしました。 韓国では審査会で基礎がとても大切なことがわかりました。型もとても上手で私達も毎日の練習を頑張らないといけないと思いました。補強などで女の人もしっかり100回行っていたのですごいと思いました。 |
審査終了後、シン支部長を始めとする韓国の皆さんの熱烈な歓迎を受け懇親会が催されました。まだ具合は良くなっていませんでしたが、せっかくのお誘いでしたので皆に混ざってマッコルリで乾杯しました。今回のセミナーに参加していた韓国のテコンドーの指導者の方も宴会に顔を出し、日本の指導者から空手を学ぶことが出来てとても嬉しいと湖山本部長や岡崎副本部長に挨拶していました。
○4日目
4日目も3日目同様6時起床で、6時半から準備運動と基本稽古を行い、ダッシュやリレーなどで汗を流しました。
精進料理のような野菜中心の朝食を取り、今合宿最後の稽古に入りました。
前日同様にグループ分けして、それぞれに昨日の復習と成果発表の練習を行いました。素早く整列する練習、気合の出し方、動きの統一などの反復稽古を行い、最後に体育館に戻ってグループ毎の発表を行いました。各グループとも動きが最初と比べて見違えるように変わり、湖山本部長からも充分成果があったとお褒めの言葉をいただきました。
最後に記念撮影をして3日間のセミナーが無事終了しました。「ここへ来た時は早くセミナーが終わって欲しいと正直思っていたけど、終わりになると名残惜しい気持ちになるね」と日本の指導者同士で話しました。不思議な気持ちでした。
合宿所最後の昼食の時、いつも残してばかりいた小食の龍前君が初めて完食したので記念撮影を行いました。次に会う時にはもう一回り大きくなっていて欲しいと思います。
昼食後韓国の道場生にお別れをして合宿所を後にし、「景福宮」という朝鮮王朝最高の法宮を観光しました。その後、東大門付近でウィンドウショッピングを楽しみ、酒井毬衣さんや吉田亜紀さんは値切りの楽しさを覚えてしまったらしく、アグレッシブに買い物を沢山していました。
買い物の後に韓国滞在中最後の夕食をとりました。中にご飯を詰めた鶏肉(一羽丸ごと)が入ったスープを食べましたが、その肉に塩をつけて食べるとこれがまた絶品でした。
そこも龍前君は全て平らげ今セミナー2回目の記念撮影をしました。食事後、初日と同じ三井ホテルに再び宿泊となりました。
○5日目
朝7時には朝食を済ませ早々と空港へ向かいました。流石に最終日となると日本勢は全員疲れていたようで、車の中や飛行機の中では爆睡状態でした。(写真のとおり)
今回のセミナーでは一人が体調を崩しただけ(私)で何事もなく日本へ帰って来ることが出来ました。
韓国支部道場生の空手に対する取り組み方は日本の道場生も見習う点が多く、うちの道場生にもこういった心の部分をこれから真剣に教えていこうと心に誓いました。湖山本部長、岡崎副本部長、石島師範や先生方、本当にお世話になりました。
韓国支部の道場生は、とても真剣にセミナーを受けていて、最初出来なかった型がセミナー最終日の演武で出来ていたのですごいと思いました。そして、挨拶や返事をする時の一人一人の声がとても大きく、皆礼儀正しいので私達も見習わなくてはいけないと思いました。 合宿所はテレビも冷蔵庫もクーラーもなく、食べ物も辛いものばかりの生活で本当に本当に辛かったけど、めったにない良い体験をすることが出来て良かったです。 この体験を今後の生活に役立てていきたいと思います。 ちなみに韓国の人はすぐに値下げをしてくれてすごいです!! |
最後までご覧いただきありがとうございました。
写真の上にポインタを置くと写真の説明が表示されますので、見逃した方は是非そちらもご覧下さい。