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◆北海道支部主催の講習会で指導して来ました!
平成21年1月24日(土)の14時から、北海道夕張郡栗山町の栗山町スポーツセンターにおいて北海道支部主催の講習会が開かれ、石川道場の馬場哲明指導員と共に出張指導に行って来ました。
昨年末に北海道支部の小坂仁志支部長から指導に来ていただきたいと話があり、とんとん拍子で日程が決定して今回の実施に至りました。滞在時間は短かったのですが、凝縮された内容の北海道レポートをご覧下さい。
【1日目】
私達の乗った飛行機は午前10時20分に福島空港を飛び立ち、1時間20分程で北海道の新千歳空港に到着しました。
到着ロビーでは小坂支部長が私達をわざわざ出迎えて下さいました。
明日の福島行きの飛行機が朝早い便なので今日のうちにお土産を買ってしまおうと決めていた私は、「空港でお土産を買う時間がありますか?」と小坂支部長に尋ねました。すると「稽古場所はここから1時間以上かかりますので、そんなに時間はありません」ということでしたが、3分程時間をいただきお土産を一気に購入して栗山町へ向かいました。
栗山町に着くと地元の人が良く行くという「大鵬」というラーメン屋で昼食をとりました。そこのねぎ味噌ラーメンはねぎがてんこ盛りでスープも美味しく、流石小坂支部長オススメの一品だけあるなと思いました。
ラーメンを食べ終えて外に出ると、「大鵬」の道路を挟んで向かい側にはナント!「廬山」というラーメン屋(読み方はロザンのようです)がありました。名前を見ただけで思わず背筋がシャキッと伸びてしまいました。
その後休む間もなく今回の稽古場所である栗山町スポーツセンターに向かい、到着後早速道着に着替え予定通り14時から講習会が始まりました。
☆第1部:14時から16時まで初心者向けの稽古☆
前半の基本稽古までは馬場指導員が行うことにして、三部構成の合計6時間にも及ぶ講習会がスタートしました。
準備運動に入る前に馬場指導員から空手を修行する者にとっての一番大事な心構えについて話があり、その後準備運動・基本稽古に移りました。
今回は北海道支部の幼稚園児から一般部まで約20名が参加し、三戦立ちからの基本や蹴りなどの説明を真剣な眼差しで聞いていました。その間私は道場生の間を歩いて見て回りながら動作を修正したり、また動きに癖がある道場生については小坂支部長に稽古法を伝えたりしました。
基本稽古が終わるといよいよ私の出番です。まず、空手に必要な筋力をつけるためにえの字立ちや四股立ち、鶏歩といった「非力の養成」をいくつか行ってから移動稽古に入りました。道場生の移動稽古を見ると、目線が定まっていなかったり前に出る時につま先を動かしたり、前かがみになって動作したりと間違った動作が多かったため、詳しく丁寧に指導することを心掛けました。移動稽古終了後、太極その1・その2・平安その1まで技の解説をしながら反復稽古をしました。
☆第2部:16時から18時まで中級者向けの稽古☆
一度締めて小豆色帯までの小さい子を帰してから、今度は平安その2・十字型・低後屈立ち内受け前蹴り・米字型などの指導を行いました。
前々から小坂支部長には福島県支部の審査要項を基に教えて欲しいと言われていたので、実際に持参した福島県支部の審査要項を基にそれぞれの帯に必要な内容を稽古しました。
低後屈立ちは殆どの道場生が未経験でなかなか上手く行かないようでしたが、今後棒術の稽古の時など必要になるのでよく稽古しておいたほうがいいと指導しました。
第2部の最後には少年部から2名の道場生に前に出てもらい、実際に平安その2の演武を見ながら指導者あるいは一般部の道場生に指導する際の注意点などを話しました。
☆第3部:18時から20時まで上級者向けの稽古☆
4時間も稽古をすると講習会の参加者も疲れてくる頃ですが、誰一人疲れた顔を見せないまま第3部に入りました。
第2部の稽古で出来なかった撃砕小と内歩進初段を解説を入れながら稽古しました。第3部まで残った道場生は稽古に取り組む姿勢がとてもよく、技を理解して稽古すればもっともっと上達するなと指導しながら感じました。
続いて棒術の稽古に入り、基本の素振りと移動稽古を行った後、大城の棍の解説と二人ペアになって打ち合う稽古を行いました。
大城の棍の型は低後屈立ち・前屈立ち・そえごし立ち・半前屈立ち・レの字立ち・後屈立ちと様々な立ち方が出てくる型なので特に基本が出来ていないと難しいのですが、第1部から基本を重点的に指導してきたので飲み込みが早いなと感じました。
長い稽古が終了した後、馬場指導員と小坂支部長と3人で栗山町にある小坂支部長オススメの居酒屋へと場所を移しました。
北海道で有名な白老牛のしゃぶしゃぶや、カニのお刺身、鳥の半身焼きなど美味しいものばかりでついついお腹を壊すほど食べてしまいましたが、北海道の料理を楽しみながら道場運営についての情報交換をしました。
ホテルに戻る途中にふと、以前小坂支部長が『北海道の人は真冬は部屋が常に暖かいため半そでになってアイスを食べている』と言っていたのを思い出した馬場指導員から、「せっかくなのでホテルでアイス食いますか」と誘いがあり、お腹を壊した上に二人で記念にアイスを食べ寝床につきました。
↑袖をまくって半そでのつもり |
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次の日の朝、「ガガガガー」と凄い音で起こされました。何の音かと外を見てみると、辺り一面銀世界で音の正体は除雪車でした。雪は降っていなかったものの昨日の夜の気温は−11℃だったようで、寝ている間に降り積もったようでした。
今日は午前8時30分に新千歳空港を出発するということだったので、バタバタと準備をして6時45分にはホテルを出ました。今回の北海道講習会は観光をするような余分な時間もなく忙しかったのですが、その分とても充実した中身の濃い二日間になりました。また、6時間ぶっ通しの稽古にも関わらず誰一人だらけることなく真剣に取り組んでくれた道場生を見て、はるばる指導しに来て良かったと満足感で一杯になりました。
自分にとってもとてもいい経験になりました。小坂支部長を始め北海道支部の皆さんありがとうございました。
(2009年1月)